ゲオルク・フィリップ・テレマン。後期バロックの音楽家。西洋古典音楽史上もっとも多作であり、その作品数は4000曲とも6000曲とも言われる(バッハは約1200曲、ヴィヴァルディは約800曲)。あまりに膨大なため死後250年以上になる現在でも整理が終わっていない。作曲だけでなく、ヴァイオリンとリコーダーの名手であり、オルガン、チェンバロ、リュートにも長けていた。18世紀当時、その人気は同世代のバッハやヘンデルを軽くしのぎ、ヨーロッパ最大の音楽家だった。バッハともヘンデルとも親しく、バッハ次男エマヌエルの名付け親にもなっている。