元入管職員の弁護士渡邉祐樹さん

”日本人にだまされてオーバーステイになってしまう方などもいます。
 例えば、外国人を雇っていたある建設会社の話があります。日本に到着したら雇い主が最初にパスポートを回収し、外国人に自分が代わりにまとめてビザの更新をすると伝えます。しかし実際は更新せずに、半年ぐらい働かせた後、少し遠くの現場に行くと言って外国人をバスに乗せて、入管に連れていきます。「入管さん、みんなオーバーステイなので捕まえてください」と。入管にしてみれば、パスポートを見たらオーバーステイなので、全員収容することになる。そして外国人は泣き寝入りせざるを得ないんです。
 市民に「在留資格がない方=犯罪者」じゃないともっと知ってもらう必要があると思います。”

call4.jp/column/?p=1742

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”私が入管に就職した1994年、4月の半ばぐらいに収容所の見学に行ったのですが、刑務所の様な鉄格子の収容施設の中に色々な国の人が何人かいました。それを見たときにとてもショックを受けて、映画『猿の惑星』の場面を私は思い出しました。そう言うと、みんな勘違いして「外国人を猿に例えるなんて、人権感覚どうなってるんだ」と言われるのですが、猿の惑星で収容されていたのは人間の方で、猿が収容しているんですよ。入管でも、多国籍の人間が収容されていて、母国語で話しかけてくるけど入管側には通じない。それを見て『猿の惑星』と一緒で、そのうちに感覚が鈍ってきて、自分たちは彼らを支配してるんだと考えるようになってしまいかねないと感じました。”

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