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ゴールデンカムイ見るまでアイヌの事を知らなかった、という発言を見て軽くバットで頭を殴られたような衝撃を受けました。

あー、そこからかー。
あれだな、日本の教育は確実に成果をあげてるんだな、と改めて思った次第です。

何を知ってるか、というのは政治的な働き故なのでしょうが、何を知らないか、というのもまた政治的な働きゆえなのだろうな、という。

個人的な感想を述べさせて頂くと、例えば司馬遼太郎の歴史小説、例えば手塚治虫のブッダ。
歴史上の人物を題材にそれぞれの作家が自分が面白いと思うがまま味付けをした結果、史実を捻じ曲げたり教えの根本を捻じ曲げて広めていた作品たちでした。
私は高校生という多感な時期にそのような改竄されたものをエンタテイメントとして消費させられた、加担させられたことが今でも非常に残念に思っています。
間違った情報を第一印象にしてしまうと、その後の再学習が大変なのです。

ゆえに、そういう作品群は、たとえばトニーたけざき氏のガンダムマンガみたいに、それなりの知識がある人間がエンタテイメントとして消費するには良いのでしょうが、それがファーストコンタクトになってしまうのは物凄い害悪だと思っています。

手塚治虫は天才だったと思いますが、そういう”面白きゃいいじゃん”的な雰囲気を醸成し、歴史修正主義を蔓延させた原因のひとつでもあったと言えるわけで、広い意味で今の日本の文化の荒廃っぷりに寄与した戦犯の一人だよなと。
まあ、極論ですが。

古くは活字、そしてマンガ、いまは動画と、メディアという名が示すとおり、これらは媒体でしかなく、これに善悪はないと思います。
でも先ほどの”まんがで学ぶ日本史”が日本スゴイで汚染されていたりする事例をとるまでもなく、これらのメディアを使って自分たちが主張したいことをプロパガンダする人々がおり、資本力があればあるほどクオリティの高い作品を作れ、広くディストリビュートできるわけで。
善悪は関係ないわけですね。
だから見る方にリテラシーが必要なわけですが。

で、マンガを読むってのはやっぱり子供をはじめその知識に関して入門者が多いわけでしょう。
そう考えると、”大事な事はマンガから学んだ”みたいなのは、いくらでも転がされる可能性がとても高いわけで、やっぱり危険だよなーと。

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