図書館で本が借りる「市民」は「お客様」なのか?

最近は最寄りの分館に簡単に市中図書館から書籍を取り寄せてくれるようなったのはありがたい。

ただ、取りに行って待っていると、「何番のお客さま」と呼ばれることが多い。

私は市民として本を借りており、「お客さま」ではないと思っているので、時々「えーと、私はあくめで市民として公共サービスを利用しているのであって、お客様ではないのではないでしょうか?」と言う。

そうすると、たいていの場合「申し訳ありません」と返される。これはクレームがついた時のマニュアルなのだろう。

これが繰り返されると、私が「モンスター・クレーマー」のような立ち位置になるので、当惑してしばらくおとなしくなる。

しかし、世間であまりに公共空間を消費空間へと置き換えようとする流れが強いので、1年くらいすると、また「クレーマー」に見られないように「えーとですね、これはクレームではなく、あくまで一市民としての感想なのですが、( )さんでいいのでは・・・」と繰り返す。

ただ、ここ20年さっぱり「お客様」、「( )さま」と呼び出されるのは変わらない。

「公共空間」を身近に広げていく、というのはなかなか難しく、悩ましい日々である。

朧げに、病院で「患者様」が使われるようになった頃の違和感とも、通じるものがあるような。(勿論こちらの件は「客」ではないのでそもそも間違い、というところは別種。)

自分は(幸い) では経験がないので地域差か、まさか運営形態(ツ*ヤとか)も関係あったり? 

とにかく、窓口(=現場)に言っても多分変わらない、自治体のどこか決定権のあるところに働きかけないと、という部類だと思う。

ただ、「雑多に人のいる空間で を呼ばない・呼ばれたくない」という感覚はままあるし、番号札を配るシステムになっているなら、「○番でお待ちの方」が最もシンプルで良いのではないでしょうか。 [参照]

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