友人と共にボードゲームBARに行ってきた。店内に居た三人の客に声をかけ5人でボードゲームを行った。私はいつも通り、皆が平等に楽しめるように場を盛り上げつつ、大人しい性格の友人が話しやすいような話題を振っていた。帰りの列車内で「めちゃめちゃ楽しかった! けどお前が居て助かったよ ほんとコミュ力オバケ」と言われた。私は気恥ずかしそうに笑いながら、そんなことは無いと誤魔化した。

男は付き合っている彼女の香りを嗅いだことがなかった。理由は単純、それ程近い距離で接したことはなかったからだ。「彼女が使ってるらしい香水の感想を言いたいがどうしたものか」と思案していると彼女からハグをしてみないかと言われた。いいよ!と答えながらハグに応えるが、その嬉しさのあまり思考は止まっていた。香りは分からないまま笑顔を浮かべ帰路に着いた。

「最近認知症になり始めた父に会いに行きます」そう話す男性は大きな袋いっぱいのパンを抱えていた。聞けば、有名なケーキ職人だった父に後を継ぐように言われ続けた学生時代であったらしい。しかし若い反発心から家を飛び出し、パン職人になった。「職人になって父の偉大さに初めて気付きました」その両手には誇りと懺悔が抱えられていた。

道で倒れていた老人を起こし、道を教えてあげた。
「もう歳だからね、気を付けないとね」
そう話していた老人のリュックのメッシュにはタバコとライターがキラリと光っていた。
自分を貫き 本望のまま征って欲しい

結婚式を終えた新郎新婦と共に移動中、新郎の失言により夫婦間に亀裂が入った。
私は二人の間に座り中立的な立場からお互いの意見を纏めひとまず最悪の事態を免れることが出来た。
下心や肩入れは無く、ただ人類全体の平穏を求めた結果である。

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