古いミステリなんかを読んで「時代を感じさせるけど、面白い」って逆接で感想書きがちだし、よくそんな感想見るけど、よくよく考えてみると「時代を感じさせるから面白くない」小説なんてないな。
#かぐプラ
🌘大木芙沙子「二十七番目の月」
無料で読める一般公開を開始しました。
妻は足の爪を切る姿を見せてくれなかった——。
というところから、思わぬ方向へと話が続いていきます。
夫に〇〇を見せない妻、というお話は古今東西いろんな形であると思います。その見せないもの/ことは、妻にとって唯一の「自分ひとりの部屋」だったり、異形がうける抑圧の象徴だったりすると思うのですが、この話は「とても個人的なこと」とか「秘密」とか「身体性」とかそんな形でそれらの物語と繋がりつつも、まったく思わぬ方向へと繋がっていきます。その感覚がとてもゾクゾクします。
10000字なので、隙間時間にぜひ!
https://virtualgorillaplus.com/stories/nijuna
読書、野球、たまーに映画とかドラマとか