『哀れなるものたち』原作読み終える。この原作からあの映画になるのか......要素の抽出と解釈にセンスを感じるというか......原作のスタンスへの批判も込めてるのではないか、という感じもある。

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原作はおそらくベラの物語ではないが、映画はベラの物語となっている。ようは、原作者(という表現が正しいのかよくわからなくなる「つくり」の本なのだけど)は、自立した女性像のようなものを提示しつつも、ベラを「もの」あるいは「信頼できない語り手」として扱っている感じもあり、それへの反抗を込めた語りの手法として、映画はあのような形になったのではないか、というような予測。うーん。パンフレットどこかに落ちてないかな?

語ることができる者が歴史を残し、そうでない者は......という構図/テーマは奇しくも先日読んだ『密航のち洗濯』とも通ずるものがあり、これはなんか書かねばな、という気持ちになる。やはりパンフレットがほしい。

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