さっきの話に追記すると、本屋同様に版元の人間もなにもわかってないです。たとえば最近出たナンシー・フレイザーの邦訳本の解説に、トランス排除言説を垂れ流してた白井聡を担当させちゃうくらいには、なにもわかってないわけです。筑摩書房の、ナンシー・フレイザーの本を邦訳して出そうと思うくらいの編集者が、このレベルなんです。経済の本、というだけで白井聡が抜擢されてしまう。権威主義的だし、いかに世間を追っていないかのあらわれでもある。原著者がこれを知ったらどう思うんだろうか。
ちなみにビジネス社の最近のラインナップはこんな感じ。『中国経済崩壊宣言!』『教科書に書けないグローバリストに抗したヒトラーの真実』『お帰りやす、天皇陛下』などなど。なお、『向かい風に進む力を借りなさい』の著者は武田鉄矢。
https://www.business-sha.co.jp/books/category09/item_a001103
このようにデータベース的なものをおのれのなかに蓄積していれば、どの版元から本を出すのかというチェック項目からその著者の思想傾向が推測できる。
余談だけど、ヘイト本で名を馳せた(?)青林堂は最近スピリチュアル系しか出していない。ヘイト本が売れなくなってきているのを敏感に感じ取ったのだろう。完璧な路線変更である。というように、版元内部の動きは刊行される本から推測できる。当然の話ではあるけども。しかしこういうことをできる本屋、編集者などは少ない。
https://www.garo.co.jp/