たとえばキンプリ騒動を見ていると「推しvs事務所」なのか「推しwith事務所」なのか、という構図がファンのなかにはあるように思える。当然、その立場の違いで脱退騒動に対するスタンスも違ってくるし、ファンどうしのバトルも見られる。正直言って「どっちでもいい」し「ジャニー喜多川の件まるっと無視しておいてバトることなのかい?」と思うが、ファンダムの「狭い世界」においてはこれが最重要課題であり、それ以外のことは完全に「ないこと」になる。ゆえに我々外野が考えるべきことは、なぜファンダムがその「狭い世界に入って(出れなくなって)しまうのか」についてなんだと思う。なぜそれほどまでに推しに縋らざるを得ないのか、依存せざるを得ないのか。この「狭い世界」にいる者に「なぜ批判しないのか」と言ったところでなにも伝わらない。その前段階にあるものを考える必要がある。