こちらの知り合い(日本人)に「わたしもオーストラリアで日本語教えたいなあ、英語できなくても大丈夫でしょ?」と訊かれた。この質問、わたしが豪州現地校の日本語教師だと言うと、よく訊かれる。

英語ができなければダメです。日本で英語教師になるには日本語が当然できなきゃダメですよね。学校でミーティングもあれば保護者との連絡もある。オーストラリアの学校では授業以外全て英語なのだから。

ちなみに西オーストラリア州で中高校教師になるためには、IELTSの全ての科目(聴読書話)で7.5以上が登録に必要です。特に会話と作文では8.0以上が要求されます。
わたしの場合は会話が9.0作文が8.5でした。

最近は知らないですけど、昔は日本語ゼロ、資格ゼロでも英語のネイティブスピーカーだというだけで英会話の教師になれたので、その感覚なのではないかと思います。

学校のミーティングは免除、保護者との連絡は全部日本人の英語教師を介してたのじゃないかな。

そうですね、英語会話学校の教師だったらそうだったかもしれません。または、オーストラリアからもかなり派遣されている日本人英語教師のアシスタントとか。
どこの国でもそうだと思いますが、中高校の実際の教師だと教員免許が必要なので、日本語のできない英語教師はいないのではないかと思います。こちらにも英語があまりできない日本人アシスタントさんはいますが、教員免許のある教師が不在の教室で「教える」ことはできません。

オイラの通った中高一貫校はイエズス会系で英語に力を入れていて、ネイティブスピーカーの英語教師が多くいました。ほとんど全員が神父で、中には日本に来たばかりで日本語がほとんどわからない人もいました。私立だと教員免許は要らないのかしら。

蛇足ですが、大学(これまたイエズス会系)のスペイン語の先生は日本に来たばかりのシスターで、これまた日本語がほとんど話せませんでした。なのでスペイン語でスペイン語を教えるという上級なことをしていました。生徒の方は初心者だったんですが…w

私立でも文部省の認可を受けるには一定のルールに従わないといけないと思うので、ネイティブスピーカーの先生は書類の上ではアシスタントの扱いだと思います。わたしも中高一貫の英語に力入れてる私学出身ですが、ネイティブスピーカーの先生は契約職員みたいな立場で最長でも5年くらいまでしか延長できないし、クラス担任を受け持つこともありませんでした。母校のネイティブスピーカーの先生の募集要項を見たことがあるのですが、bachelorの学位を持つこと、(アメリカで)ESL教師またはそれに準ずる資格を持つことが望ましいとなってました。日本の教員免許がないからアシスタント扱いなんだと思います。

なるほど! うちは英語の授業が週6コマあり、そのうち3コマは日本人の先生だったので、それだけで認可基準を満たしていたのかもしれません。残りの3コマは件の神父様たちが担当しておられました。たしかに彼らがクラス担任になることはなかったです!

なるほど。わたしは小学校から高校まで公立でしたから私立とは事情が違うようです。こちらでも私立なら外国の教師免許でも働けますし、滞在ビザのサポートもされます。つまり学校が責任をもつということですが。

ただし、こちらにはTRBWAという西オーストラリア教師の公式登録団体があり、そこに登録しないと教師として働けません。これは公立も私立も同じです。で、その登録にはIELTSの結果が必要です。

日本は認可基準が違うのかもしれませんね。現在のオーストラリアがアシスタントの扱いにさえ厳しいのは、未成年者に対する大人としての「認可」がたいへん厳しいこともあると思います。たとえ家庭教師といえど、未成年に接する仕事ではWorking With Childrenという認可を受けなければなりません。

オーストラリアは、大人が未成年に接する許可には大変厳しいですよね。
私なんて単なるカラテを教える先生なのにBlue Card (Working WIth Children)を持たねばなりません(更新し続けなければなりません)

わたしもまだ更新しています。州ごとの更新ですから、これもめんどくさいですよね。小学生の遠足への付き添いママさんたちさえ(ボランティアです)このカードが必要です。

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あるんでしょうか。未成年者への性加害を「いたずら」という単語で片付けてしまえる風潮にはがまんなりませんが。

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