ドイツの今年の言葉Zeitenwende、Wende(転回、転換期、折り返し、変わり目)という言葉は1989年の東ドイツの政策転換(とそれに続く壁の崩壊、統一)をdie Wendeと呼んでいたことで気になる単語のひとつになった。最大のWendeはキリストの誕生だろう。
動詞wendenはひっくり返すこと。なんとなく、目の前のすべてがふっと消えてまったく新しいものが出現するイメージをわたしは抱く。時代や歴史にかんして、そういう感覚がヨーロッパ世界にはあるのだろうか。日本でもバブル崩壊や1994年や2011年などWendeと呼んでもよさそうなことは起こっているが、それを私たちは前の時代との断絶のようなものとして捉えているだろうか。
ドイツなどヨーロッパは今、Wendeという言葉に表されるような切実な危機感のようなものを感じているのだとしたら、それを私たちはもしかしたらあまり共有できていないのかもしれない。
@essiewrenilrebr 仰るようにふつうに使われる単語なのでしょうね。なんとなく「はじめとおわり」が含まれている言葉のように感じて、そこが興味深く思いました。
日本は連綿とピンチでは拝んで油揚げ供えるわけですね…