ペダルを外して調整し、ドライバーで店の床に見えない図を描いて原因を説明してくれたけれどもよくわからなかった(見えないので)。
そのあともういちど試し乗りをするとあんなにしつこかった嫌な音は消えている。「500円」。そんなんでいいんですか、とおどろき支払った。
作業の途中から店の外で外国人男性が高そうな折り畳み自転車といっしょに待っていた。わたしと入れ替わると、タイヤの交換をどうするなどと相談を始めた。もういちどお礼を言って店を離れると、背後で「ヤススギルヨー」と笑い声が聞こえた。
高齢で頑固で親切な自転車屋、もうここにしか行かない。