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劉慈欣の短編「円」、
最初にケン・リュウ編の中華SFアンソロ『折りたたみ北京』で読んだとき本当に衝撃のおもしろさでした。

(『折りたたみ北京』自体、ケン・リュウがめちゃくちゃおもしろい短編をよりすぐって載せているので全部おもしろいんですが)

そのアイデアが同じ作者の『三体』のなかにも使われているのだけど、そっちはお話にフィットするようにアレンジされちゃってるんですよね。

なので、短編「円」のおもしろさを味わうには短編集で読むしかないのです。

(「円」は『折りたたみ北京』か劉慈欣の短編集『円』で読めます。『折りたたみ北京』は傑作中華SFアンソロでおすすめだし、劉慈欣の短編集『円』もほかの劉慈欣の短編が読めて良いです。)


「折りたたみ北京」郝景芳の表題作も凄いのですが、彼女の個人短編集も素晴らしいので是非お勧めです。「弦の調べ」「繁華を慕って」の二連作は「自由」を考察する中国SFでありSF糖衣に被せてよく書けた発表できたものだと感動します。ニッポンのオタク趣味的作家など足元にも及びませんし、「チュウゴクで産まれる表現するなんて」との偏見を吹き飛ばす作品です。

わー。うれしい。
郝景芳、短編集読みました!
ほんと、すごいですよね。

おっしゃるとおり、
こういうふうにいろんなことを知っていて、物事を大きく考えられる優秀な人がSF創作にくるのか、というのが、日本から見たらびっくりなんですよね。
やっぱり「社会全体について考えるのは知識層の義務」みたいな文化が残っているのだろうなぁと思っています。

おっしゃることは陳舜臣先生からも教えられました。李鴻章にしろ中国の政治家は詞を読む文人なのだと。

わー。陳舜臣、実は結構好きです。
そうそう。文学者でありながら政治家であるのが普通、というのがずっと続いてきた国なんですよね。そういう意味でいまだに作家もジェネラリストなのが当然、という。すごい国です。

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