それなりのお値段で出てくるのはこのワンプレート。チャイは大量の香草を溶かしこんでうっすら炭酸味をつけたもの。カボチャ、茄子、その他の根菜は最小限の分量で、かわりに香草が濃密。塩分はごくわずか。エスニック料理で連想するようなカプサイシン辛さはまったくなし。ひたすら大量のハーブによる香りの刺激でトリップしてくださいという料理。
炭水化物はこの小麦粉の薄焼きが一枚のみ。この日は朝からふだんの5倍の運動量(歩数で。実際には急坂だらけなのでもっと)なのに、この昼食でたりるのかとちょっと心配に。でも食後は満足感があり、午後の行動中もおなかは空かず。むしろ(辛いものは食べていないのに)ハーブの刺激で内臓がほてったような感じが夜まで続いた。
戦後の日本人はタンパク質や炭水化物を豊富に摂れるようになって、それはたしかに豊かさだけど、かわりに失ったものもあるよねという味覚と体内体験でした。
料理人は千葉の松戸に店を持ちながら、昨年から六合地区に生活拠点を移したとのこと。15年前から続く中之条ビエンナーレを触媒に群馬の山奥にアーティストが集まりつつあるようす。
https://tinykitchenandcounter.amebaownd.com/
https://www.instagram.com/yamanofoodlabo/?hl=ja