青崎有吾『地雷グリコ』(KADOKAWA)は高校生たちが独自の変則ルールを導入したメジャーな遊戯(じゃんけん、だるまさんがころんだ、ポーカー、百人一首等々)で勝負をつける連作短編集で、互いに裏をかきあい、反則スレスレを狙うだましあいバトルが快作でした。
したたかだったり、思いやりがなかったりする強いキャラクターがしばしば女性なのも良かった。でもたまに女性キャラの書きかたにひっかかるところもありまして。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322011000437/
私はなにごとも「書いてはいけない」とは思わないですが、その“よくあるノリの踏襲”は誰向けの何なのか、どういう効果を意図した設定なのかは気にしますね。