悩ましい
アシモフはベスター逝去後に“思い出”にするのではなく、いやなことは生前にはっきり拒否しつつ自省すべきだったし、ベスターの意図がなんであれ一種の面白エピソードみたいに書かないほうが良かったでしょう。
クラークの件も、スクープ記事にセンセーショナル第一主義や同性愛への偏見がなかったかを考慮する必要もあるのではないかと思っています。
創作物や偉業、本人のマイノリティ性とそこへの世間の攻撃、時代性、違法、非倫理、それぞれの観点から考える必要もありそうです。
2019年には、David Garrowが発表したキング牧師に対するセンセーショナルな発見と、それへの批判(根拠となるFBIの観察記録にそもそもバイアスがあった可能性もある、黒人運動を弱体化させる武器として本件が利用される問題がある等)もありました。