大昔のバブル期に、パリのルイ・ヴィトンに友だちのお付き合いで行ったとき。
日本人の団体さんがうわっと沢山入ってきた。そして皆が群がるのはやはり財布とか当時流行っていた小さめのボストンバック。

そうしたら店員がフランス語で「どうせ皆安いものしか買わないし、フランス語なんかわからないから、声かけられるまでほうっておきましょ」と笑いながら腕組みをして話しているのがちょうど聞こえた。

むかーっと来たので「客は客でしょ。わたしみたいにフランス語がわかる日本人もいると考えたほうがいいと思うけど?」ときちんと目を見てもちろんフランス語で言ってやったら、パアッと赤くなった。で、お決まりの言い訳「そんなつもりじゃなかった、アナタの気分を悪くしたらごめんなさい」と。

その真っ赤になってうろたえた顔を今でも思い出す。誰も自分の話している言葉がわからないと思って貶すのは恥ずかしいよ。

→なんでこんなことを書くかというと、わたしも反対の立場になったことがあるから。

別に誰かの悪口を言っていたわけではなく、ある日スイスの当時住んでいたチューリッヒ近郊のバスの中で、日本人の友だちと日本語で話していた。

そうしたら前の席に座っていたスイス人男性が突然振り向いて言った。
「日本語を聞いたのは久しぶりで、嬉しくなりました。僕は日本に長く住んでいたことがあるんですが、どちらからですか?こちらへはご旅行で?それとも住んでいらっしゃるんですか?」と。
流暢できれいな日本語だった。

あんなローカルなバスの中で、まさか日本語を話せるスイス人の後ろに座るとは思ってもみなかった。

あとで彼が日本人の妻がいると知り、何となく仲良くなってスイスを離れるまで時々会っていた。

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@gaby 分かります。昔、東京の地下鉄内で外国人の悪口を日本語で喋ってる人が居て、不愉快な気持ちでいたら、座っていた外国の方(どこの国かは分かりません)が、降りる時に悪口を言い合ってたグループに「壁に耳あり障子に目あり」とウィンクしながら一言。思わず快哉を叫びました。

@spicymargarita2 これはスゴイ。まさに快哉ですね!😍

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