連れ合いさんが観たいというのでNHK BS で録画した 黒澤明監督の「生きる」をいっしょにみた
わたしは3回目くらいだけど 志村喬演じる主人公の 救済のものがたりとして 記憶に残ってた
いま みると 名場面として語られる 亡くなる直前の公園でのブランコのシーンのまえの 「羅生門」を想起させる通夜のシーンの会話と ラストのシーンに
70数年前の映画の作り手たちが
デヴィド・グレーバーのいうブルシット・ジョブの本質を
すでに しっかりと見据えていたことに驚く
この物語は市役所が舞台だがグレーバーによると ブルシット・ジョブは いまや民間セクターも覆い尽くしつつあるという
主人公は余命を宣告された短い時間を「生きる」ことで 救済を得たが
今を 長く生きなければならなわたしたちは どうだろう