『ゼーロン』から話がそれてしまったんですが読み返したらめちゃくちゃ面白くて、小田原の大地や森を悪漢が潜む中世の森に擬えて、主人公が昔は賢かったのに今は怠惰になってしまった馬ゼーロンに自分のブロンズ像を載せて処分するために運ぶ話で、とにかくゼーロンが全然歩かなくて主人公がイライラしてるのも面白いし、なんか見るたび「あああそこでトラブル起こして俺の命が危ない」って話ばっかりしてて、風景描写は美しいけどなんかぬるっと終わる。現代に蘇ったドン・キホーテとロシナンテの話みたいで、ちょっと危なっかしいようなユーモアがあって、逆にスタージョンはそれほどグッと来なかったが『ゼーロン』読めたからよかったなくらいに思っている。
しかし昔の人のあだ名が適当でなんかギリシャっぽいから「ギリシャ牧野」って呼ばれてたのほんと意味わかんなくていいな、私「イスタンブールじゃん子」とか呼ばれたいな(行ったことある海外がトルコだけ)