これはどこにでもいる、もちろん教育現場や職場に限らず社会運動家やフェミニストにも当てはまるのだが、自分の思っていることをしゃべるだけしゃべっておいて相手には反論の機会を与えず、少しでも相手が意見を言おうものなら人格否定を厭わない、つまり、自分が満足するまで私見を垂れ流していながら相手の意見を一切聞かない人というのはやはり少なくないなと改めて思う。そういう人に限って、ずっと反論してると相手が止まらないから一旦折れようと妥協する姿勢をみせた途端、自分の意見がまるっとすべて受け入れられたと勘違いし尊大な態度をとる。ここで重要なポイントは、そんな尊大な態度をとった時に初めて相手の意見を理解する、というなんとも尊大であるがしかし人間ってそんなもんだよなという事実である。
もう一つ感じたことは、相手に反論する、つまり、相手に「わかってもらおう」と思い行動することはむしろ事態を悪化させるということだな。相手はこちらのことを理解する気なんて最初から微塵もないのだから。しかし、そのことをわかったうえでなお「わかってもらおう」という動きをしなければならない時もあるのだから、これが不当なことでなくてなんなのか。passすることはたいへんだなとつくづく思う