Blalock Jr., H. M. (1967) “Status Inconsistency, Social Mobility, Status Integration and Structural Effects,” American Sociological Review, Vol.32, No.5, pp.790-801.

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〈Abstract〉
「4つの異なる社会学理論、すなわち、(1) 地位の非一貫性アプローチ、(2) 社会移動の効果に関する理論、(3) ギッブズ=マーチンの地位統合アプローチ、そして (4) 構造的ないし組成的効果の分析の間には、重要な方法的類似性がある。これらの理論の各々において、従属変数が地位の逸脱ないしは奇妙な結合により影響を受けるという考えがある。もしこれらの理論が単純な数学的形態で述べられるなら、同一化の問題を指摘することができる。もし限定的な仮定がなされるなら、解決のために未知なことがあまりにも多くなるだろう。このことは、そのような理論のために重要な示唆を有する」p.790.

「ギッブズ=マーチンの定式化は、緊張が、両立不可能な役割期待や他のストレスフルな要素を含む奇妙な地位の組合せの占有によって作り出されると考えられている点で、最も一般的なもののように思われる」p.791.

「以前の論文において私は、同一化問題と地位の非一貫性問題の結びつきを記した。もっとはっきり強調すべきだったのは、これが、はるかに一般的な問題の特殊ケースにすぎないことだった」p.792.

「ギッブズ=マーチンのアプローチをかなり単純化すれば、彼らの推論はだいたい次のように要約できる。(1) 地位間の統合ないし一貫性の欠如は個人に緊張を作り出し、その結果、自殺率(ないし死亡率)が高くなる。(2) 人々は、少なくともいくつかの地位に、あるいは地位からは移動できると考える…(3) 人々は、最もストレスフルな地位の組合せから脱するか、あるいはそこから取り除かれる傾向がある。(4) したがって、自殺のようなストレスの指標と、地位の特定の組合せが人口の中で<過小評価>される程度との間には、正の相関があるはずだ」p.797.

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