〈Abstract〉
「著者は、当ジャーナルで公刊した分析(Hope, 1971)において用いた技術的手続きの概念的示唆を引き出す。彼は地位の非一貫性理論の初期の言明(Lenski, 1954; 1956)を、その一貫性に関する攻撃に対して擁護し、その理論(および移動効果の同等理論)を正しく表現するモデルを与え、それを検定することに慣れているかもしれない。彼は、『ダイアモンド』モデルとは対照的に、通常の『平方加算(square-additive)』モデルが、地位の非一貫性や移動効果ーーそれらが加算的に定義されようと双方向的に定義されようとーーを検定できないことを示す。『デザイン・マトリクス回帰分析』という技術が、モデルの構造とそれらをデータに適合させる以前の示唆を把握するために、モデル間の関係を店探求する手段として導入される。平方加算モデルはその概念的曖昧さが批判されるが、モデルの主なポジティブな特徴を包摂する理論的ポジションが提案され、それは非一貫性理論に対する価値あるライバルを構成する」p.322.
<線形加算モデル>
「地位の非一貫性効果の存在を検証するために、2つのモデルが発展させられてきた。第1は線形加算モデルである…地位の非一貫性効果の検証として第2の提案されるべきモデルは、非線形加算モデルである」p.325.
「一般的な地位軸からの垂直距離を表すには、<地位極性(polarity)>という理論中立的な用語を用いるべきであると、私は提案する。そうなれば地位の非一貫性、ないし完全な結晶化は、<ゼロ地位極性>となる」p.329.