Hope, Keith. (1975) “Models of Status Inconsistency and Social Mobility Effects,” American Sociological Review, Vol. 40, No. 3, pp.322-43.

〈Abstract〉
「著者は、当ジャーナルで公刊した分析(Hope, 1971)において用いた技術的手続きの概念的示唆を引き出す。彼は地位の非一貫性理論の初期の言明(Lenski, 1954; 1956)を、その一貫性に関する攻撃に対して擁護し、その理論(および移動効果の同等理論)を正しく表現するモデルを与え、それを検定することに慣れているかもしれない。彼は、『ダイアモンド』モデルとは対照的に、通常の『平方加算(square-additive)』モデルが、地位の非一貫性や移動効果ーーそれらが加算的に定義されようと双方向的に定義されようとーーを検定できないことを示す。『デザイン・マトリクス回帰分析』という技術が、モデルの構造とそれらをデータに適合させる以前の示唆を把握するために、モデル間の関係を店探求する手段として導入される。平方加算モデルはその概念的曖昧さが批判されるが、モデルの主なポジティブな特徴を包摂する理論的ポジションが提案され、それは非一貫性理論に対する価値あるライバルを構成する」p.322.

フォロー

「ミッチェルはレンスキを、非一貫性と従属変数の間に介在すると思われる諸変数よりもむしろ地位の非一貫性に集中しているとして批判した。特に彼は、支配と従属の関係における逆転に言及するために『地位の不一致(incongruence)』という用語を保持した。非一貫性と不一致の区別はかなりストレートなものだ。不一致とは、(個人ないし集団)A がある状況では B に勝っているが、また別な状況ではそうではないということを言う形を取る関係的な現象である。他方で非一貫性は、不一致とは異なる配分的な現象である。それは、ある単一の個人ないし集団の非一貫性を語るのに、第2の個人ないし集団に明示的に言及しなくてもよく、ただ単に一連の軸上での位置を特定するだけでよいという点で、異なるのである。ミッチェルの提案は、不一致が社会的相互作用の観察可能な現象であって、非一貫性という離れた構造的条件よりも研究する価値があるというものである」pp.324-5.

<線形加算モデル>
「地位の非一貫性効果の存在を検証するために、2つのモデルが発展させられてきた。第1は線形加算モデルである…地位の非一貫性効果の検証として第2の提案されるべきモデルは、非線形加算モデルである」p.325.

「一般的な地位軸からの垂直距離を表すには、<地位極性(polarity)>という理論中立的な用語を用いるべきであると、私は提案する。そうなれば地位の非一貫性、ないし完全な結晶化は、<ゼロ地位極性>となる」p.329.

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