ロールズには現代的には批判・批評(特権性への無自覚さや、「運」の捉え方の不十分さ、「ケア」についての不見識など)も沢山ありますが、一度経由するのが、「差別したくない……差別したくないのに……」という「リベラルでありたい」人には向いているかもしれません……。「無知のヴェール」にもう一回立ち返ってみるのも良いかな……と。
新書とか読みやすい入門書も沢山あるので、どうでしょうかね。
この辺を入口にしてみるのも、ありでしょう。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784121026217
(あと、障害者の当事者として思うのは、「当事者の声」を「わかって頂く」ようにお伝えするのはものすごーーーく疲れるんですよね。「可哀想」という哀れみを喚起しないと反発を受けやすいし、「清廉潔白」や「純真無垢」や「世の中への感謝・謙虚さ」や「清貧」を過度に押し付けられたり、「声の大きさ」を云々ジャッジされたり、「もっと恵まれない人だっているのだから」とマイノリティ同士を分断しようとする言説をぶつけられたり、「感動ポルノ」として消費されたり……。
もう、ほんと、「論理」で履修しといてください、という気持ちになることも多いです……)
(「わたしを説得しなければ、認めてやらない!」という人もまだまだいて、いや、あなたの承認は別に要らんのよ、と。「対話できないじゃないか!」とも、本当に、直で、言われたこともありますが、そもそも基本的な信頼関係がないところに「対話」などないのです……)