ロールズには現代的には批判・批評(特権性への無自覚さや、「運」の捉え方の不十分さ、「ケア」についての不見識など)も沢山ありますが、一度経由するのが、「差別したくない……差別したくないのに……」という「リベラルでありたい」人には向いているかもしれません……。「無知のヴェール」にもう一回立ち返ってみるのも良いかな……と。
新書とか読みやすい入門書も沢山あるので、どうでしょうかね。

この辺を入口にしてみるのも、ありでしょう。
hanmoto.com/bd/isbn/9784121026

自分も障害者で、たまに思うのですが、世の中には「当事者の声」より「論理」に心が動く人も結構多い……。「論理」が届いて、やっと「当事者の声」に耳を傾けられるようになった、という話に接することも多いです。そうでない人も沢山いるし、印象の話ですが……。

私自身も学者などの研究者ではないし、正確に「論理」を伝えることを得てとしはいませんが、それをプロとしている人も沢山いるので、助けて貰えるなら助けて貰ったらいいかな、と。文化は分業が基本です。完璧でない不出来な私達が知恵を合わせて耕していくのが良いのです。

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(あと、障害者の当事者として思うのは、「当事者の声」を「わかって頂く」ようにお伝えするのはものすごーーーく疲れるんですよね。「可哀想」という哀れみを喚起しないと反発を受けやすいし、「清廉潔白」や「純真無垢」や「世の中への感謝・謙虚さ」や「清貧」を過度に押し付けられたり、「声の大きさ」を云々ジャッジされたり、「もっと恵まれない人だっているのだから」とマイノリティ同士を分断しようとする言説をぶつけられたり、「感動ポルノ」として消費されたり……。
もう、ほんと、「論理」で履修しといてください、という気持ちになることも多いです……)

(「わたしを説得しなければ、認めてやらない!」という人もまだまだいて、いや、あなたの承認は別に要らんのよ、と。「対話できないじゃないか!」とも、本当に、直で、言われたこともありますが、そもそも基本的な信頼関係がないところに「対話」などないのです……)

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