私と名探偵コナン そして赤安2
もし沖矢昴がバーボンだったとしても同じことを思っただろう。しかし、沖矢昴が工藤邸に入る際、彼は不敵な笑みを浮かべ、「留守はしっかり守ってよ」と言った。これで沖矢昴がバーボンだったら、私は江戸川コナンのことをもう信じられないと思った。たとえどのような作戦があったとして、守るべき人間、灰原哀や阿笠博士の隣の家に敵を招き入れてしまったのだから。
ならば探偵事務所に入り込んだ安室透は?もしも、こいつがバーボンなら、江戸川コナンの負けである。
そして安室透はバーボンであった。
私はこの時、名探偵コナンを嫌いになりかけていた。私の信じてきた江戸川コナンはバーボンに負けたのである。
ミステリートレインでは、もしも怪盗キッドがいなかったら?
余談ではあるが、私はコナンと怪盗キッドのライバル関係を愛しているため、一方的にどちらかの力を借りるのは歓迎できない。
緋色シリーズでは?安室透1人に対して、江戸川コナンサイドは何人のジョーカーが力を合わせただろう。工藤優作、工藤有希子を引っ張り出さなければ、安室透に勝てなかった。
そこで安室透は降谷零という警察官であるということが発覚した。名前でのヒントもミステリという観点からはどうかと思った(ガンダムを知る読者のみが誰がどういう存在か分かるため)。
私と名探偵コナン そして赤安ラスト
そこからはもう早かった。赤安運命カプじゃん無理…と思いつつpixivで赤安を検索する日々。その時から誇張なく毎日「赤安」で検索している。
そして私はまた名探偵コナンを好きになれた。
安室透がただのバーボンであったら、コナンの負けは敵への敗北で終わっていた。
しかし、安室透は、降谷零という誇り高き警察官であった。そのことが、江戸川コナンの敗北に対する思いを消化してくれた。江戸川コナンより有能な人間がいてもいいやと思えたのもこの時である。
だから私は降谷零が推しなのである。私を名探偵コナンから離れさせ、そして、また大好きにさせてくれたキャラクターだから。
そこから6年間、もう7年目になるが、ずっと幸せな毎日を過ごせています。
ありがとう、降谷零。大好きです。
私と名探偵コナン そして赤安3
そして時はすぎ、2016年、純黒の悪夢の上映。
それまでの映画は全て見ていたし、純黒も見るつもりではあった。
先に赤安にハマって友人と見に行き、なるほど、これは赤安増えるだろうなと思った。pixivなどでカプ名検索などしてしまった。
そして原作、裏切りのステージ。
当初は「落ち着いた大人の赤井秀一に事実を誤解した安室がつっかかる」というような作品が多かったように思う。
しかし裏切りのステージを経て、熟考し、気付く。
「あれ?これ安室透は誤解に対して何も非はないし、悪いのは嘘をついている赤井秀一ではないか?」と。
そこから先はもうダメだった。えっ???赤井秀一なんで嘘ついた????えっえっこれ、なんで????
好きだからしかないじゃん、えっ、そんな、これ、えっ、赤安じゃん…