私はおおよそすべての差別も虐待も、その根っこのところには、人間の心の「投影」という働きがあるんだろうと思っている。
つまり自分の中の例えば、弱さとか、醜さとか、卑しさとか、欲望とか、…とにかく本人が嫌悪している自分の中の要素を、自分の中からスプリットオフして他者に見てしまうこと。
私に言わせれば、差別や虐待を、無くすとまでは言わなくても少しでも減らすためには、本人のその自己嫌悪を治療して、それらの「受け入れ難い」要素が自分の中にもあるということを自分に赦せるようにすることなんですよ(それを受け入れられなくなったのは、幼少期にそれを徹底的に身近な大切な大人たちから嫌悪されていたから。例えば「女々しさ」とかを)。
ただ他人のせいにして清々してられるとその治療の必要も自覚できないので、まずは強制的にそれをやめさせるしかない。