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なるほど。今回の問題を理解できない人は(タチの悪い人は除いて、そうではないけど、どうしても理解出来ない人は)、これが人権の問題で、星野源にも自分の歌を歌う権利はあるが園子温の犯罪ためにそこに制約が生じて、紅白の社会的影響力を考えた場合に権力(影響力)を持っている人間は、それを引っ込める勇気を求められるという社会の複雑な関係性が理解出来ないのだろう。

人権と、人権を守るための社会規範の問題というか…。人権を守るための社会規範は、社会の中での調整機能が大事になるから、互いの権利の制約なども当然伴う。いわゆる「公共の福祉に反しない限り」という但し書きが必要になる。そこでどこに線を引くかという問題。

あと、そのような権利の線引きのためには、例えば司法の場で争うとか国会での議論に委ねるとか、関連する労組や業界団体や企業や市民団体、今回のようなアーティスト本人や個々の市民が、互いに自らの利益や権利や主張をぶつけ合うことで、社会的な合意形成を行なう仕組みがあることを知らないのでは?

社会はそうやって、皆が有機的に繋がっていて、お互いに影響を与え合って、時には悪い方向にも、また良い方向にも、変化していく生き物のようなもので、時代の変化に伴っていつも動いているんだよ。

だから、少なくとも民主主義の社会では、主権者たる市民は、世の中が悪い方向に変わって行かないように、いつも目を光らせていて、おかしなことがあったら声を上げる責務があるんだよ。

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