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私は「真実を見抜く目」については、教育の価値を否定はしないものの、それよりももっと深い人間の心を作るための主には乳幼児期の親子関係、プラス学童期以降の教師と生徒、親などの親との関係性の方がよほど大切だと思っている。人権や真実などは、「教え込む」ものではなく体験から学ぶものだ。

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母親や教員が虐げられ人権を剥奪され、その教員や両親が子どもの人権を踏み躙るような関係が横行している社会で、幾らお題目として子どもに民主主義を教えても、やればやるほど逆に言葉知への不信感や恨みを植え付けるばかりだ。実際、今も教科書ではそれなりに教えている筈。皆そこに欺瞞を見ている。

実際、私は共産党員の両親の下で育って、大切なこともたくさん教わったとは思うけれど、親が言ってることとやってること(例えば女性である母親が大家族の嫁として人権剥奪されていたこと。そしてその母親が子どもの私に自らの不幸を垂れ流していたこと)の乖離に混乱して、心を病んでいたと思う。

人間は、長じては、幼少期に大人たちから自分が扱われた方法で、自分よりも弱い子どもや他者を扱う。

幼い頃に自分にとっての大切だった大人たちが、自分の周囲の真実から目を背けたその方法で、真実から目を背けます。

決して、教科書や口で教わった通りには生きません。

相当徹底的に心理療法でも受けない限りは、その心の牢獄から意識的な努力で抜け出せる人は、そうそういない(ゼロではないにしても)というのが、自分のことも含めた私の実感です(それらは無意識的に骨身に染み込んでいるものなので)。

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