空気を読んで乗らないとダメなやつという烙印を押されるので、そもそも議論を封じ込むスタンスなんですよ。

でも、心理面接をしていると今の四、五十代の人の心理面接をしていると(少し前だと三、四十代だったけど。笑)、「自分は空気を読めない。コミュニケーションが苦手」と言って悩んで来る人がいます。

そうして、下手すると「発達障害なんじゃないか」みたいなことを自分で言ってくる人の中で、あの文化に悪影響を受けている人は少なくないんです。実際に学校時代や職場で「乗りが悪くて」虐められていたりして。

で、そういう人って、…本当に最初はびっくりしたんですが(今は慣れてしまった)…真面目な心理療法の場で、面白いことを言って私を笑わせようとして、それに対して私が笑わないととても傷ついて、私が「乗りが悪い」と怒り出すんです。

From:
mstdn.jp/@mojimoji/11347330407 [参照]

あの、何か、笑わせないといけない、気の利いたことを言えないといけない、という強迫観念は、何だか気の毒にすら思います。私の教えている学生たちにも、こういう価値観が影を落としているように感じることがちょくちょくあります。

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真面目な空気が怖いんですよね。

真面目に議論したり、誰かと向き合ったりすると、考える時間や、相手の言葉を受け取ってゆっくり咀嚼する時間が必要になるので、絶対に沈黙が生まれるのですが、彼らは沈黙はとても「間が悪く」感じてしまうので(TVでは確かにみんなが黙ってる時間というのはNGなんでしょうが、その真似をすること命という風に学んでいる人たちは日常でも)、その時間が怖くて、必死で避けようとするのです。

だから、結果として、問いや話しかけに対して間髪入れず即答するみたいなことが起きるんだけど、「それ、一旦あなたの中を通して考えた言葉じゃないよね?」ってなる。

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