韓国のギャングものには、繰り返し出てきますね。朝鮮族は常に悪役です。
『哀しき獣』は犯罪者ではあるけど差別されて可哀想な役かな。
まぁ要は貧しくて、韓国には密入国してきて、悪いことをしなければ生きていけない人たちで、ギャングの中では蔑まれているという設定。多分、ほぼ必ずと言って良いほど。
ギャング世界の中での中国(人)蔑視が酷い。『新しき世界』では、主役のひとりのファン・ジョンミンが中国系で、そういうギャングの世界でも「あの中国人」みたいな言われ方を常にされている。
ソル・ギョングが出てたから観てみた『悪の偶像』という映画では、密入国してフーゾクで働いている若い女性が生きていくために凶暴にならざるを得なかった人として描かれていましたが、あるとき延辺出身であることを蔑まれて…みたいな件もありましたね。
@zpitschi それが実際に韓国で生活している朝鮮族の人たちへの差別につながっている…という指摘が韓国ではそこそこあるんですよね。国情院(昔のKCIA)が朝鮮族のスパイ事件をでっち上げたこともありましたし。
@lematin
朝鮮族の描き方について言えば、確かにそのような(映画で描かれているような)歴史的な問題はあったのだろうけど、それをあまりにも強調してステレオタイプにしてしまうことで、今に普通に生きている人たちへの偏見の強化になってしまう側面があるという意味では、『アメリカン・フィクション』で描かれている、フィクションで描かれる黒人のステレオ・タイプの問題とも繋がるのかな。