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この間もチラッと書いた気がするけど、私も、少なくとも民主主義の社会なら、すべてはパワーとカウンター・パワーの間のバランスの上に成り立つものだと思っているので、

例えば「共産党が政権を取ったら素晴らしい世界が開ける」とかまったく思っておらず、その時はまた共産党政権とそれに対抗するカウンター・パワーとの拮抗の上で社会を運営していかなければならないと思っている。

何か素晴らしい考え方で理想的な社会が作れるとは思わない。

だからもし共産党の人たちがそう思っていたなら、そういう人たちは一番恐ろしいので、政権は取ってほしくない。今のところ間違えても政権を取る可能性はないので、そんな心配は要らないとは思ってますけど。

「自分たちを否定する存在は間違えている」と考える人たちほど恐ろしいものはないと、私は考える。安倍晋三がそうだったように。

常に、パワーとカウンター・パワーの間の拮抗の上に、新しい生き生きとしたものは生まれ出される。

小さな人間集団の中でもそうだし、何なら個人の心の中でも同じことが常に起きていて、それがうまく回っている(機能している)社会は(心は)健全。

だから、私は力動的精神療法に魅せられる。すべては複数の異なったものの間の力動(ダイナミズム)の中で命を与えられる。

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