あ、それで思い出したけど、昔、大学院の時の同期の友だちが(私よりだいぶ年上の女性。小児科医だった。小児科医をやっていると虐待のケースにしばしば出会うので、臨床心理の勉強がしたいと言うことで、入学してきた人だった。同級生は社会人ばっかりだったりで、年齢は様々でした)、以前に小此木啓吾さんの面接?診察?を受けたことがあると言っていたんだけど(彼女自身、息子さんの学校での不適応か何かで悩んでいた時期があり、受診したらしかった)、
彼女が言うには、小此木啓吾さん(日本の精神分析コミュニティでは神のように崇められていた人)の印象、「スッゲー嫌なやつだった」と言うことだった。
だから、彼女は彼の治療は早々にやめちゃったみたいでしたよ。
私は小此木啓吾さんには直接会ったこともないし、講義も聞いたことないし、写真以外で顔見たことないし、声も聞いたことないし(本は何冊か読んでいる。それこそ一般向けに有名人の診断したような本があったような…。うろ覚え。『ピーターパン・シンドローム』は面白かった。あれは翻訳だっけ?あと『対象喪失』は良い本だった)、小此木さんが本当にスッゲー嫌なやつだったかどうかは知らない。
もし、何かの講義とかで会ったことがあったとして、素敵な先生だな!って私が思ってたとしても、そのことと、もし私が患者として診察室か面接室を訪れて、直接話した時に、それでも素敵な先生!って思うか、スッゲー嫌なやつ!と思うかは、まったく別の問題だし、
もし実際に患者として会って、私が小此木啓吾さんのことを「スッゲー嫌なやつ」って思ったとしても、その友だちみたいにすぐやめちゃっていたかどうかも、当事者になってみないと、何とも言えない。
ただ、小此木啓吾さんはすごい有名人ではあるので、その話は私には面白かった…というだけの思い出です。彼女の言い方がとても愉快で面白かった。