ハ・ジョンウ主演の『テロ、ライブ』と言う映画を、今、観た。2014年だから、大体、10年前の作品のようですね。

まだ多くの呑気な日本人は今の日本の姿を想像も出来てなかっただろうし、コロナ禍もまだ起きてなかった頃。

ジャンル的にはパニック映画で良いのかな。面白かったです。最後まで手に汗握る…。

犯人は、山上徹也に重なった。

そして、ハ・ジョンウ演じる主人公も、放送局の人たちも、一般市民も、誰も、本当に禍がみずからに降りかかってくるまでは、それを自分ごととしては考えていない。

自分たちは安全なところから、そこから転落した人たちを眺めている立場だと思っている。

韓国の映画は大抵のものが、それが例えばヤクザモノでも、まともな人間の人情を描いているから面白いのよね。日本人はその感覚がもう分からなくなっているから、韓国映画を観ても嘘っぽくしか感じないんじゃなかろうか。子どもの頃の私がそうであったように…。