厚労省が4年前からずっと垂れ流している集団免疫論。「繰り返し感染することで、国民全体が免疫を獲得して行って、次第にただの風邪になっていく」は、もう完全に破綻したよね?

厚労省も皆んなからマスクを引き剥がして集団免疫を付けさせようとしてきたけど、さすがにこれ以上その路線で頑張るのは無理と判断して、そっと(バレないように)白旗を上げて、それとなく態度を移行していく道を探り始めたから、今回の報道の一斉解禁に至ったのかなぁと思わなくもない。

日本人は昔から精神論が好きだから、何でも「鍛えれば強くなる信仰」の馬鹿のひとつ覚え。

特に高齢になると、若い頃はもう少し論理的、合理的に考えられていた人も、その原点に回帰しちゃうのかなぁと最近身近な人を見て思う。

高校野球だって、日本人の心を支える、もうあれ信仰だから捨てられないのかと。ある種の奇跡に対する信仰のようなやつでしょ。カラマーゾフの兄弟の「ゾシマ長老の死体は腐らない」みたいな…アレですよ。だから断念できない。高校球児はどんな暑さの中でも死んだりはしないという信仰。もし暑さの前で試合を断念したり、断念しなかったことで本当に死んじゃったりしたら、アリョーシャのように信仰の揺らぎに直面しなければならなくなってしまう。

いやはや。

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精神論って、結局、幼稚な万能感ですからね。なかなか手放せないんでしょう。

そう言えば、彼らはよく「打ち克った」「克服した」って言葉、使いたがりますよね。やっぱり現実よりも自分の思いの方が強いのだという万能感への回帰なんだろうな。

あと、その手の人って、大概、最後に行き着くのが「ニッポンすごい」のナルシシズムなのにも辟易。自分じゃすごいユニークな結論に行き着いた高揚感の中にいそうだけど、外から見たら「なんて陳腐な、昔からこの国にゴロゴロ転がっている話」「また結局それですか?」というガッカリ感。

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