ススキノのアレは、昨日の裁判のニュースをチラッと観ただけだけど、あれ見た限りでは、要は、割とわかりやすく「大人」というか、「親」のいない生育環境だったんだな…と思いましたね。

親(養育者)は、子どもに傅(かしず)いちゃいけないんだよ。親が子どもに傅いて、限界設定しないことほど虐待的な環境は他にないと思いますよ、私は。とても可哀想。

要は、古い精神分析的な言葉で言うところの「父性」の不在の話だと思った。

「父性」ってのは別に男親がやらなくても良い。だから片親でも良いし、施設育ちでもそれ自体は何も問題ない。要はダメなものはダメだと、子どもがぶつかる「壁」になってあげる養育者ですよ。「現実」は思い通りにならないことを教えてくれる大人。

こう言うことを書くと、「すわっ、やはり父権の復活だ!」みたいな勘違いした方向で興奮する向きが少なからずいるけれど、それもうんと見当違い。権威主義とかパターナリズムの話をしているわけではない。暴力も脅しも要らない。

むしろその逆。

必要なのは責任者(養育者)が責任を持って、限界設定することでしかない。

威張り散らす父親とかは、単に子どもよりも幼稚なだけで、しかも気まぐれなので、客観的な第三者的な意味での「父性」とはまったく逆の存在。安心感など何もない。

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あ、あと、壁って自分からは動かないんですよ。向こうから動いて襲ってきたり、追いかけてきたりしないの。ただぶつかって壊そうとしたり、押したり引いたりして動かそうとしても動かない。動かないことで、世界の境界を守ってる。それが壁。

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