よく知らないことをあんまり言うのもナンですけど、少なくとも悪い意味での“イデオロギー“に洗脳されてしまう感じの人は、多分、自我があまりしっかり育っていないから、ものごとを善悪で考えやすい傾向はあるんじゃないのかな。
いや私は、昨日も書いたと思うけど、善悪とか正義とかって言うものは社会にとって欠くべからざる非常に大切なものだと思っていますよ。
ですが、同時にそれは先に人間の心情とかがあって、その土台の上に、ある意味では文化として構築されるものなので、その土台にはまず個々人の心情というものがあって、正義や善悪は、そのすり合わせの上で初めて成り立つものなんですよ。その逆ではない。
しかし、その個々人の、「自分の」心情がしっかり育っていない状態だと、いきなり神様目線で世界や自分や他者をジャッジするような心の状態を生み出すことがある。そういうのが、通俗道徳も含めた悪い意味での“イデオロギー“の側面なんじゃないですかね。
そして、そのような思考回路って、大抵、幼いんですよ。小学生が「いーけないんだ。いけないんだー。せーんせいに言ってやろー」って、囃し立てるような、そんな幼稚さと、悪い意味での“イデオロギー“は相性がいい気がします。
酸いも甘いも経験してきた大人のしっとりした情感は通じなさそうな。