私は『1984』は「如何にして人間の心が壊されていくか」の小説だと思って読んでいたわー。まだ一回しか読んでないから、読みはとても浅いと思うけど。
そのまま機能不全家族で育つ人たちの状況でもあるから。当然、私自身も重なるわけで。もちろん多くのクライエントも。
オーウェル繋がりでは、映画『赤い闇』も面白かった。これもまだ一度しか観てないけど。
あまり社会体制とか経済体制とかを考えるためには読んでないかも。もちろん史実としては厳然としてあることで、私なんかは物知らずだからそれらのことを知るためにはありがたい訳だけれども。
やっぱり自分のいちばんの興味で観て(読んで)しまうから、「ああ、こうやって人間の心は壊されていくんだよなぁ」みたいな感慨が一番私の中では大きい。
そして私の仕事はその壊されかけた心を、もう一度どうやって修復していくかということなので(しかしやっていることは敢えて誤解を恐れずに言えば壊していく過程を再度辿っていくような際どいことをしている)、クライエントの心の中で起きていることを辿るという意味でも納得感はすごくある。
ベイトソンのダブルバインド理論のような、そういう際どいところで他人の心は作られる。
同じような点で、韓国映画『スパイネーション/自白』の最後もすごく心に残っている。
他人の心は作られる
→人の心は作られる