もう一昨年くらいになるのかな。
大学の部活の一個上の女の先輩2人と久しぶりでやり取りすることがあって（キッカケは忘れたけど）、LINEでも繋がって、私はいっぱい政治の話をして、当初は結構付き合ってもらったんだけど（話に）。
結局、あくまでうるさい人に「付き合って」適当に合わせているだけなんだよな。でも「合わせている」限りにおいて、「とても興味があって心から思ってる」風を装うし、そう主張する。
いっそのこと興味が無いなら無いと、断言してくれる方がよほど嬉しいんだけど、要は「一切関わりたくない」時の究極の日本人のあり方は「適当に相手に合わせる」だから。
私としては、例えば、私と考えが違っても、議論すると言うか、自分を持って主体的に興味を持って考えて関わって欲しい気持ちの方が強いんだけど、最後までそんな感じもなく、「ありがとう。あとは自分なりに考えてみるよ」と体よく距離を置かれた。笑
その時まで、2人は同期でとても仲がいい風に私には見えていたんだけど、2人の間でもまったく実質的なコミュニケーションはなかったことに驚いた。あの「仲がいい」感じは表面だけだったんだなぁ…と。2人の間で大事なことについてのやり取りは何もない様子だった。
例えばだけど、2人とも私に政治の話をしつこくされて困ってたなら、裏で連絡取り合って、私の悪口を共有して、どうやったら上手く逃れられるか、相談ぶつとかだって、すれば良いのに、その形跡もない様子だったのが、私には逆に怖かった。ワンゲルの先輩ですからねぇ。あの人たちにシゴかれて命を預けて山登ってたんだなぁと思うと、悪いけどちょっと怖い。
2人のうち1人は私が大学の新入生の時に部活に勧誘してくれた先輩だったんだけど、その時の思い出話になって、私が教科書を買おうとしてるところに声を掛けてきたから「あとにして貰えますか？」と私が言ったらしいんだけど、彼女の中では私に「怒鳴られた」「怖かったー」という記憶になっていた（笑い話として彼女はしてきたんだけど）。
あ、あと、ついでに書けば、
そう言う時の私のような態度について、日本人って下手すれば「発達障害」のレッテルを周囲が貼ったり、「空気が読めない」と言って疎外したり、または本人も「空気が読めない」「私はコミュ障かも」と不安になって、自分で「発達障害かも…」とか、思っちゃったりするパターン、ある気がしてならない。
最悪、本人のその訴えと、自己申告を中心にした診断テストで、実際に診断されちゃうこともあるんじゃないかとさえ私は危惧している。
しかし私に言わせれば、それは別に「発達障害」ではない。社会の側の要求がおかしいだけ。
そして、空気を乱さないように、周囲の人間との軋轢が生じないように、力一杯自分を出さないようにしているうちに、現に自分が思っていることや感じていることも、自分が誰なのかも分からなくなって、何も感じない、考えない、ひたすら「心配り」している人たちの方が「コミュニケーション能力が高い」と、本人も社会全体も思ってる今の日本は異常だと、私は思っている。
コミュニケーションというのは、相手と自分がそれぞれに違う都合や思いを持っていて、時にそれらがぶつかり合う状況の中で、ネガティブな感情も含めて、それを如何にして互いに伝え合い、やり取りするか…ということだよね。
今の日本では、そういう本当のコミュニケーションを回避して如何にして無かったことにして、何があっても呆けたように皆でどこまでもヘラヘラしている能力を「コミュニケーション能力」と呼ぶことになっている。
それって、ただの否認。
どう考えても異常。
私はそんな場所で自分がこれから入部することも考えている部活の、勧誘してくれた先輩に怒鳴る理由も私にはないし、実際、そんな記憶はなかったから「私、本当に怒鳴ったんですか」ってよくよく尋ねたら、どうも「怒鳴った」訳ではないけど、笑顔も作らずにハッキリ「あとにしてくれ」と私が言ったのを（多分、別に普通に丁寧語を使っていたと思う。私はそう言う場所でタメ語で喋る人間ではない）、彼女は私が「怒ってる」＝「怒鳴った」って変換していたらしいことが、一昨年のやり取りの中で、私がしつこく尋ねていってだんだん判明していった。
要はハッキリ断った（って言うか「あとにして欲しい」とニコリともせず“真顔で“言った）みたいなことの緊張感？に恐怖を感じた（またはそれこそ“ナマイキ“な一年生に内心ムカついていた？）ってことなんだと思った。
そう言う時は新入生は上級生に対してニコニコ笑顔を作って、恐縮して相手に不快感を与えないようにことさらに媚びへつらうべきだったのに。
そう言うのも、「日本人、あるある」だよな。…だもん、互いに政治の話で本音をぶつけ合うなんて“恐ろしいこと“、できる筈もない。
どんなけ人間が怖いんや？日本人…と改めて思った次第。
「そう言うとこやぞ、日本人」と、私は思うのですよ。