今の日本はものすごい勢いで福祉が削られて、全ての負担がどんどん家族にのしかかってきている。
私の仕事なんて、親の介護などで無理をして頑張り過ぎて挙句に心中をしてしまいそうな人たちに「公的支援を堂々と使って自分優先の生活ができる自己肯定感を持って貰う仕事」みたいな側面があるんだけど、幾ら本人の心を変えることが出来ても、社会に実際に生活を支えるリソースがなくなったら詰んでしまう。
これまでは例えば、「困ったら生活保護だってありますよ」とか、「親を施設に入れても良いんですよ」とか、PSWではないから直接具体的に勧めることはなくても、こっちの頭の中では、そういう選択肢があることが前提で考えることが出来たんだけど、その間口がどんどん狭められていっているようで怖い。あとは社会運動をするとか、政府と闘うとかの方向の力をつけて貰うしかない。
もちろんこれまでも生保の水際での門前払いやバッシングなど、いろんな困難はあったんだけど、それでも堂々と自分を守る力をつけて貰う…みたいなことが私の頭にはあった。でもそれがどんどん厳しくなっているような気がして、本当にしんどい。