昨夜、これを見ていたことがあってだと思うんだけど、今朝、起き抜けに改めて考えていた。本当にこの国では、結局、今も女は年収の良い男を上手くつかまえて相手に尽くしていくことでしか安定した生活は得られないんだなと。

知ってたことなんだけど、どっかで見ないようにして生きてた私がいたんじゃないかと。

私自身は全然夫に尽くしてもいなくてふんぞり返っていて、自分は好きな仕事しながら夫の年収当てにしてきたところがあって、それでたまたまやって来れちゃったけど、それは母親が散々家族の犠牲になって、それを私に当たり散らしていたのを見て育ったから、「絶対にああはなりたくない」と子どもの頃から心に誓ってきたからなんだけど(今の社会体制の中で、自分を犠牲にするような相手は選ばないとか、犠牲になることを断固拒絶するとかしてきた)、でも社会自体が女に厳しいことは知っていたから、周囲に離婚する知り合いとかいると、特に夫の定年に伴った熟年離婚みたいなやつだと(何人か身近にいた)「生活、大丈夫なのかな」と心配していた自分がいた…それは社会が離婚した女にどれだけ冷たいか知っていたからだよなと、今朝、改めて思った。

そうそう。共同親権の話もあって考えていた。

From:
fedibird.com/@zpitschi/1120609 [参照]


このグラフを見て思ったんですけれど、男女双方とも未婚時の収入があるままで結婚できれば世帯収入は高収入の男性一人で稼ぐのとあまり変わらないんですよね。でも、そうできない構造があるんですよね。

子どもがいなければ、可能かもしれませんね。2人だけなら、家事も適当にやってるだけならひとりよりむしろ楽だし、出費も1人あたまで言えば少ないんじゃないかと思うけど。

ただ、これまでの日本のそこそこ大きな会社などだと、転勤はつきものだったので、一緒に暮らし続けるとなると妻が仕事を辞めてついて行くか、妻が私みたいに「ついていくのは嫌だ」と言ったりすると、結構お金がかかったりしますけど。

多分、右側のグラフは、元々夫の稼ぎがある程度良くて、妻には家庭に入って育児をして貰いたい…みたいな人たちが多く含まれているんじゃないかな…とは思いますね。

で、そうじゃない人たちは、そもそも結婚しない(したくない?出来ない?)人が増えてたりして…。母数とか分からないと、まぁこれだけ見ても、想像することしかできませんけど。


このグラフだけでは、結果なのか、原因なのかがわかりませんね。

稼がない/稼げない女性が稼ぎのある男性と結婚したのか(男性が自分より稼ぎの多い女性を敬遠する)、稼ぎのある男性と結婚した結果、女性が働くのをやめたのか/やめることができたのか。

また、既婚女性には、当然、出産、育児でキャリアが中断してしまう人が多く含まれます。

このグラフでは、子供がいるかどうかがわからないですね。既婚でも、子供がいない場合は、いわゆるDinks で、男女とも高収入のケースもあるでしょうし、パワーカップルと言われるような高収入の場合には、子供がいてもベビーシッターを雇って乗り切ってしまうでしょうし。未婚でも、シングルマザーの場合はまた違うでしょうし。

しかし、子供がいるかどうかを考慮しないと、こんなにきれいにグラフが分かれるというのも、何かを表しているように思います。

あと、この舞田敏彦さんの元ツイートに「「感覚としては」、まったく逆ですね。自分で稼いだものを全て妻に渡して、妻からお小遣いをもらう。収入を妻に吸い取られているようだ…」というようなコメントがいくつかついていて、それは、結構日本の既婚男性の正直な気持ちなのではないかと思います。「日本では女の方が強い」とか「夫を掌の上で踊らせている」というような感覚。これまでは、それで、妻も夫もそれなりにうまく行っていた。

しかし、最近はそのモデルに収まらなくなっている人たちが多くなっている。最近話題になっている高齢女性の貧困なども。女性は長生きするので結婚していても死別して単身世帯になることが多いのですが、すべての女性が遺族年金をもらえるわけではない、という問題がやっと認識されてきたようです。

これまでも別に「上手くいっていた」わけではないのでは?まぁ今までより全般的にお金に余裕があったのは間違いないでしょうけど。

あと、男性の「お小遣い制」はマネージメントを女性がやらされていただけの話ですよ。男性の愚痴をそのまま真に受けない方がいいかと。

例えば維新や自民党などの議員で「嫁に叱られました」と言うような「恐妻家」のような発言が多いのは、要は妻に母親のような役割をさせて自分はヤンチャな息子の立場のような気持ちになっている典型的な「日本の夫」ですが、それは本当に妻が強いことを意味しません…まったく。

共同親権の話も夫婦が同じ姓を名乗る(それは基本的には夫の側の姓を名乗ることを意味している)こともそうだけど、こう言う話も、今のような社会システムを作り維持したがっているのが、男女のどちらの方なのか、不満を持って変えて欲しいと思っているのが、男女どちらの方なのか、…と言うことを考えれば、それによって利益を得ているのがどっちなのかは明白ですよね。

共同親権も、夫婦同姓も、今のような男女の収入格差も、基本的に何が何でもそれを推し進めるとか維持するとかに熱心なのは男性の方です。もちろん女性にもそっちを望む人がゼロではないのはわかりますが。

お小遣い制が不満であるかのように言っている男性でも、じゃあその人たちが男女平等な賃金体系で、妻が男性と同じくらい社会進出して、子育てや家事を対等に分担することを望んでいるかと言えば、そのような男性はごく少数でしょう。


真に受けてはいませんよ。ただ、かなりリベラルな男性でも本気でそう思い込んでいる人がいる、という意味です。

実際ツイッターでそういう人と論争して、疲れましたから。

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日本の男性全般に、ネトウヨやインセルまで極端ではなくても、幼稚でいられる(その分、妻や女性全般が精神的な依存対象になるために、彼らの主観では圧倒的に怖い存在に見える)ような仕組みになっていて、そこでその女たちを縛りつけて「俺様」を維持できるのがこれまでの社会制度かと。

女性もそこに組み込まれて、私も決して例外ではありませんが(子ども時代から親を見ていて「ああなりたくない」と思っていたので、能う限りの抵抗や工夫はしてきたわけだけど)、自尊心を奪われて、自分の価値を毀損されてきた。

同時に、男性の中には、そのことで(私と同じく親世代の母の傷つきを見て育つことで)同性の父親が母を傷つけているのを見て自分の性に対する罪悪感や嫌悪感を内面化して育った人も少なくないと私は思ってもいるんですよね。別に本人が何をしたわけでもないのに、自分の存在そのものに罪を感じている…みたいな。

さっき私が書いていた2連のtootは、主に外的な世界について書いていて、本当はその後にもっと内面的な世界のことを書きたかったんだけど、疲れちゃって途中になってます。たったあれだけのことをただ書き散らすにも、結構なエネルギーを要する。

今朝、起き抜けにとても大切なことに気がついた気がしたから書きたかったんだけど。

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