私は今、臨床心理の仕事をしているのですが、そして、それは流れ流れて中年になってから勉強し直して始めたわけですが、
それって、私の中で親が左翼で彼らなりに社会をよくしようと努力していたのを見て育ったんだけど、
それだけではどうにもならない問題に私がぶつかっていると感じて、
フェミニズムにも興味を感じたけど、やはり自分が直面している問題はフェミニズムでもどうにもならない気がして、
それで流れ着いたのが、今、私がいる場所で、要は自分の心の中の問題だったみたいなところがある。
だけど、勿論、所謂リベラルや左翼が、社会や政治の問題に取り組むことが意味がないとはまったく思ってないし、フェミニズムもとても大事だと常々(特に最近は以前以上に)思っているし、反差別の今の世界の動きも、多分、今の社会で一番大事な課題なんだろうと考えている。
と同時に、自分の寄って立つ足場みたいなところは、やはり今自分がやっている精神分析的な考え方で、それで見た時に、要するに人類が直面しているのは「力の支配vs言葉と理性の支配」の問題なんだろうと思っていて、それって個人の心で考えた場合、「狂気(現実見当がおかしい状態)vs正気」の闘いと、私の中ではイコールなんですよね。
あと、正気というのは狂気を包含したものだとも思ってる。