そうか。そうだよな。
あの頃、そんなに食うや食わずの人はいなかった気がするもんな。
私の歳だと、まだ傷痍軍人さんも見てるし、東京のど真ん中でも、うちのお風呂は木の湯舟で、…流石に薪を焚いてはいなかったけど…あれはガスだったのかなぁ。何十人もの人間が同居していて、そのひとつのお風呂に順番に入っていた状態だったけど、私もひもじい思いをしたことはなかったし。
71年は私は小学校中学年。前年に大阪万博があって、日本はこれから繁栄していくという明るい空気に満ちていた時代。
もっとも、私は「クラスの子のように万博に行きたい(「クラスの子は全員行ってるもん!」と)」と親にゴネたけど絶対にダメだと言われれた。
そして、代わりに親に山田洋次の『家族』を観に連れてかれた。高度経済成長の陰で厳しい生活を強いられている庶民の実像を描いた作品。この頃と今が実質的な日本の貧しさは同じくらいなのか。
From: @bb_lemon
https://fedibird.com/@bb_lemon/110649384114548536
@bb_lemon
それで、あのあと高度経済成長で日本は物質的には豊かになった…あとあと、20年くらいは…って思うでしょ。日本人は「一億総中流時代の社会」を成し遂げたって…。
だけど、日本人の貧富の差が一番少なかったのは70年くらいだったんだそうですよ。70年ごろが一番格差がなくて、皆んなが総中流だったらしい。そのあとは実は格差は開いていく一方だったのだそうです。全体には確かに生活水準は上がっていっていたから、格差がひろがっているのに、皆んな気が付きにくかったのね。
…って、少し前に読んだ本に書いてありました。