>米ニューヨークの地下鉄などを運行する大都市交通公社(MTA)は27日、ツイッターを使って遅延や運休などに関する情報を発信することを取りやめると発表した。「ツイッターはもはや、乗客が期待する確実な更新を提供するための安定性がない」としている。米メディアによると、ツイッターがこれまで無償で提供していたサービスを有料にしたことも影響しているという。
>MTAは地下鉄のほか、ニューヨーク市内のバスや、通勤列車を運行している。これまで、複数のツイッターアカウントを使って運行情報をリアルタイムで発信してきたが、14日と27日にそれぞれ、ツイッター側のシステムにアクセスできなくなり、サービスが中断したという。
>ブルームバーグ通信によると、ツイッター側は引き続きシステムにアクセスする条件として、月額5万ドル(約670万円)を求めたが、MTA側は支払わないと判断した。MTAは27日の声明で「運行情報を発表するためにプラットフォームに金銭を支払うことはない」としたうえで、今後もMTAのアプリやテキストメッセージを使ってアラートを続けると説明した。(ニューヨーク=中井大助)