こう言うことを書くと、必ず何かを「しなければならない」と言われてる的な受け取り方をされるのだけれど、そんな話は私は全くしていない。本当に日本人の「ねばならない」思考は強固なので、何もかもそう受け取られてしまうのだけど。
ただ「実際にそうだ」と言う事実を述べているに過ぎない。
誰の心にも愛もあれば憎もある。
それが人間。
という事実を言っているだけ。
あとその後者の扱いが概してみな苦手なので、その感情を「無いことにしたい」「持っていると苦しい」から無くそうとする。
こう言うとまた「それじゃダメだから直せ」と私が言っていると受け取られるが「実際そうなっているようだ」と言っているだけ。
ただ無いことにしたところでその感情が実際に自分の心から無くなる訳ではないので、それはどっかで暴発したり、「下の立場の者への“指導“という名の支配」や「自分とは異質の存在(例えば外国)への侮蔑感情や憎悪」などの形で、ガス抜きが必要になってしまうんだろうとは、私は思ってはいる。
だが、何にしても他人の心のありようそのものについて私は「こうあるべき」だと思うことはない。
自分の心でさえ人間は思うようになど変えられない。増してや他人の心など変えようがないし、勿論そんな権利は誰にもないことは嫌と言うほど分かっているので。