私の子どもの頃の実家だって母親は毎日人生に絶望して喚き散らし私に当たり散らして私をサンドバッグみたいにしていたけど(身体的暴力ではなく言葉の暴力で)外で働いて組合活動をしていつも午前様の父親の前ではそれやってなくて、あんまりあの2人が喧嘩したところや、母親が父親に文句言ってるところとかは、私は見た記憶がない。
大家族だったから他の大人の家族は皆、彼女が荒れ狂ってるのは目撃してて、周知の事実だったから(祖母はよく「またママちゃんのヒステリーが始まったよ」と言っていた)父親だってまさか全く知らなかった訳ではなかろうに、彼がそれにまともに向き合って話し合っていた形跡はない。彼女に向き合わされていたのは私だった。
それでもうちの父親は家事は割とやる方だったし、休みの日には家族サービスも過剰なほどする人だったけど、肝心の、一番大事な「妻子と向き合う」と言う役割はやっているようには見えなかった。いつも逃げ回っていたようにしか思えない。父親だけでなく母親も怒りを彼には決してぶつけることはなかった訳で、お互いに逃げ回っていたと言った方がいいと思うが。
ことほど左様に平均的な日本の父親って、そんな感じだったんじゃないか。どっか現実から遊離した夢の世界に生きてる連中が多い気がする。既婚男性の面接でも常にそれは感じる。