【1/2】コナン・ドイルの心霊学 心霊実験に凝りすぎるのは危険 https://akito-takizawa.com/2025/01/02/the-new-revelation250102/
また、霊媒は精神病になりやすいと言う人がよくいるが、これはまったくの憶測から出た説にすぎない。精神病施設の統計を見ても、そういう説の出る根拠はまったく見当たらないし、霊媒の寿命も普通の人とまったく変りない。
ただ言えることは、交霊会における現象に凝りすぎる人がいることで、これは感心しない。心霊現象が実在するということを確信したら、もうそれで現象的なものの効用は果たされたわけで、そのあともあちらこちらの交霊会を渡り歩くのは、次元の低い、ただの物好きのすることである。
何事もそうであるが、あるひとつのことに凝ると、とかく全体像を見失いがちである。この場合も、あまり物的証拠にこだわって現象ばかり追い求めていると、スピリチュアリズム本来の目的、すなわち来世の存在の確信と現世の生活の意義の理解、そして物質の儚さと目に見えない霊的なものの大切さの自覚という、肝心なものを忘れてしまう危険性がある。
結局、私の長年にわたる探求の結論として言えることは、スピリチュアリストが嘆かわしく思う詐術は確かに存在するし、それが引き起こす無責任な当てずっぽう的憶測に迷惑をこうむることはあっても、スピリチュアリズムに