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【5/27】霊界通信 ベールの彼方の生活 3巻 「天界の政庁」篇 7 救出 akito-takizawa.com/2024/05/27/
彼らはすぐさま四方へ散って行った。するとボスが吾々にこう言った。「彼らが回っているあいだ、宜しかったら拙者たちと共に御身たちを拙宅へご案内致したく存ずるが、いかがであろう。御身たちをお迎えすれば拙者の家族も祝福が頂ける事になるのであろうからのお」

「無論そなたも、そしてそなたのご家族にも祝福があるであろう。が、今ただちにという訳には参らぬし、それもそなたが求める通りとは参らぬ」そう言ってから吾々は彼に付いて行った。やがて都市のど真ん中と思われるところへ来ると、暗闇の中に巨大な石の構築物が見えてきた。

住宅というよりは城という方が似つかわしく、城というよりは牢獄という方が似つかわしい感じである。周囲を道路で囲み、丘のように聳(そび)え立っている。が、いかにも不気味な雰囲気が漂(ただよ)っている。どこもかしこも、そこに住める魂の強烈な暗黒性を反映して、真実、不気味そのものである。住める者がすなわち建造者にほかならないのである。

中に通され、通路とホールをいくつか通り抜けて応接間へ来た。あまり大きくはない。そこで彼は接待の準備をするので少し待ってほしいと言ってその場を離れた。彼

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