珍しく覚えてた今日の夢。
数名の大人たちの集まりを眺めていると、その中のお一人がある作家の妻だとわかった。作家さんの本にあった近影写真がとてもきれいだったからカメラマンは誰だったのか聞きたくて、話し掛けたら非常に警戒された。彼女の仲間全員からも敵意を向けられた。
私は一人で無防備にそこにいるのが怖かったけど、かれらの中の一名が、時々ボンベから酸素を吸っていたのを見て、どういうわけかそれを盗んで隠すことができた。カラだったけど、持ち主は「それがないと自分は死んでしまう」と言い張っていたので、「話を聞いてくれたらお返しします」と伝えた。伝わらなかった。
かれらが、仲間の命を繋いでいたボンベが実はカラだと理解したら、私は本当に丸腰になるのかもしれない。だからそれを教えるわけにはいかなかった。聞く耳を持たれない可能性も高いけれど、とにかくボンベの行方が私の唯一の武器なのだ。
あのきれいな近影写真を撮ったのはどなたですか、と聞きたかっただけなのに。聞けないままに目が覚めた。