Amazonプライム・ビデオで『噴火山の女』 原題Vulcano。シチリアより少し北方の離島を舞台に、ネオレアリズモっぽさもあるドラマ。アンナ・マニャーニ演じるマッダレーナが、都会から18年ぶりに島に戻され(戻り、ではなく)、島民の冷たい目や意地悪に耐えつつ、彼女を慕う純情でうぶな妹を、さすらいの潜水夫=悪党からなんとかして救おうとする話。マニャーニ主役でロッセリーニが撮るはずが、ロッセリーニはストロンボリを撮ったので対抗して、という説明がウィキに。
ネオレアリズモっぽい、というのは正しい言い方かわからないけど、島の人々の労働姿が様々描かれる。マリアも、スカート姿のまま、マグロ漁、メカジキ漁、山に行って砂(硫黄?)を取る、網の繕い、などなどいろんな仕事をしている。
火山島の自然とその中で生きる人々の姿も描かれ、実際の漁の映像なども入るので、レアリズモだな、と。
砂山を人が走ると、その足跡から砂が流れてざーっと跡がつく、その次々流れる跡がつく砂山を映したり、海の水中映像があったり、島ならではの景色が魅力的。
何より魅力的なのは、やっぱりアンナ・マニャーニ。仏頂面がステキ。マリアが悪い男にのぼせてるところに押しかけて強引にワインを相伴するときの、「うん、でもこのワイン、旨い」みたいな顔するのもいい。
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